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この歌には著作権はありません。 |
イラストはこちらからお借りしました。 |
以下の文章は私のゼミの特修生で大学院博士前期課程1年生の大塚孝一君の手になるものです。 興味深い比較ですので、同君の了解を得て、転載します。 |
ゼミ生の皆さん 山岸教授の御訳を拝読し、以下に意見を述べます。 「ひらいた ひらいた」という原詞に対してOpened up, opened upという訳語が当てられています。英語で学ぶ際に「英語は主語が必ず必要」ということを英語教員から教えられることが多いと思います。しかし、山岸教授の御訳には主語がありません。主語を訳すことは不可能ではありません。もし、主語をFlowersと訳すと、2行目で「何の花」、3行目で「れんげの花」と「花」が出てきていますので、Flowersにする必要性が感じられません。また、1行目ですから、非文法的になりますが、主語をTheyと訳すことでその代名詞が何を指すか、含みを持たせることもできます。誤訳とは言えないと個人的には思いますが、原詞を考えるとTheyはやはり“余分なもの”という印象は拭うことはできません。 山岸教授がお訳しになったように、詩では主語が無くなることがあります。他には日記やメモ書きなどでは、主語(特にI)が省略されることもあります。このような“生きた英語”に触れることでまた一つ英語の世界が広がるように思います。中学生や高校生に教える場合、マザーグースなどにも当然興味を抱くでしょうが、生徒にとって身近であろう日本の歌を訳したものを“教材”として提供することもできます。例えば、辞書指導の一環として、 @openとopen upの違い A主語が疑問詞の場合の疑問文の作り方 Bflowerと同じ発音の単語 C「生け花」と「フラワーアレンジメント」の違い Donceの品詞と意味の違い E「いつの間にか」の訳語 Fcloseとclose upの違い などのことを生徒に問うことができます。辞書が“親切”であれば、おそらくほとんどの問いに答えることができるはずです。また、元歌を生徒が知らなければ、英語から日本語に訳させることも可能だと思います。 今回は学ぶことというよりも山岸教授の御訳から何を学習者に学ばせることができるかという点で意見を書きました。みなさんも独自の意見があるときにはぜひ書いてください。皆さんの意見を読むことは必ず勉強に繋がります。 平成26[2014]年 1月22日 大塚 孝一 |